内角高めロック

バンド紹介、スポーツ観戦その他雑記

【イチロー】事実上の引退は引退ではないという事実

f:id:ragragna:20180507190120p:plain

日本時間の5/3、イチローがマリナーズの特別補佐に就任するとの報道が有りました。

翌日には本人が記者会見、その内容を受けて5日の新聞はイチローの過去の功績を

称える記事が並びました。

まるでイチローが引退したかのような扱いです。

記事には事実上の引退という言葉が溢れていますが、はたして本当にイチローは引退

するのでしょうか。

今回はこの契約についてちょっと考えてみたいと思います。

 

 

まずは契約内容について見ていきましょう。

f:id:ragragna:20180507192439j:plain

主な内容はこちら。

・試合前のチーム練習は参加可能。

・試合中はベンチ外。

・試合後の選手出迎え等は参加可能。

・遠征にも同行

・2019年シーズン以降は試合出場可能。

要するに今年は選手としては試合に出られないけどチームには同行して、アドバイザー

という役割に回る形ですね。

その間もひたすら練習に打ち込むという事なので、かなりストイックな内容と言えそう

です。

私だったらちょっとメンタル持たなさそう(。-`ω-)

 

 

続いて、どうしてこのような契約が生まれたのか考えてみます。

マリナーズは外野手に怪我人が相次いだので、復帰までの代役としてイチローと3月

に選手契約を結びました。

その後シーズンが始まってようやく怪我人が戻ってきた事と、イチローの成績が

振るわなかった事でイチローとの契約解除(戦力外)が噂され始めます。

しかしイチローは地元ファンだけでなくチーム内の選手からも人望を集めており、

チームとしても殿堂入りが確実視されているイチローにこのまま所属してもらいたい、

そしてランディ・ジョンソンとの共同永久欠番といった構想も有る事から契約解除以外

の道を模索していたものと思われます。

イチロー本人も最低50歳まで現役という目標を掲げており、どんな形でも愛するチーム

に残りたいという思いも有ったのでしょう。

来季以降は現役として出場できるチャンスが含まれた今回の「特別補佐」という契約に

合意しました。

両者の思惑は一致したようですね。

割とメジャーリーグはドライな契約が多いので、こういった温情特盛の契約は珍しく、

改めてイチローの凄みを感じる事ができます。

 

 

続いては私がちょっと引っかかっている事について憶測100%で述べていきます。

マリナーズは今回の特別補佐契約を3月から考えていたと発表していますが、

これが何とも怪しい。。

3月といえばチームに怪我人が相次ぎ、急遽イチローと契約した時期です。

まだシーズンも始まっていない時期にイチローを特別補佐にする考えを持っていたと

するならば、その時期からイチローを戦力外として捉えていたとも言えるでしょう。

怪我人が戻ってくるまでは客寄せも込みで出場してもらい、主力が戻ってきたら戦力外

そんな構想が有ったのかもしれませんね。

でも実際はイチロー加入が多方面で大きな好影響を生みだし、チームの成績も好調な

事からイチローを外しづらくなったという見方もできそうです。

3月から戦力外構想を練っていたのだとしたらやっぱりメジャーはドライだなという

悪い印象を持ってしまいますね。。

 

でも「特別補佐」という契約は温情たっぷりです。

ドライどころか親切すぎる内容。

やっぱり何か裏が有るのではと勘ぐってしまうのは私の悪い癖ですね。

一つ思い起こされるのが3月に起きたイチローのトラブル。

そう、頭部死球です。

(以下妄想)

3月のオープン戦の時期にイチローは頭部死球を受けました。

大事には至らずに開幕戦出場まで漕ぎつける事ができましたが、実は今も後遺症に

苦しめられている可能性が有るかもしれません。

頭部死球の前にもふくらはぎの張りを訴え、これまでチームが抱いていた「怪我を

しないイチロー」というイメージが崩れ、戦力外構想に踏み切ったと考えるのであれば

合点がいきます。

ただ、戦力外のきっかけが死球の後遺症と発表してしまうと、死球を与えた投手が

偉大な選手のキャリアに傷をつけてしまったと落ち込んでしまう事でしょう。

そこでマリナーズは誰も傷つける事なくイチローを休ませる手段として今回の契約を

持ちかけた・・・というストーリーはやっぱり苦しいでしょうかw

 

 

何にせよ私はイチローが大好きな事には変わりなく、イチローなら復活してくれる、

また世界を驚かせてくれると信じています。

あれは去年だか一昨年だったか、会見中に記者から引退について言及された時に

「なぜこれからピークが来るかもと考えられないのだろう」と怒りを露わにした事を

思い出します。

40歳を過ぎたらアスリートとしてのピークを超えているのは通念上正しい解釈かも

しれませんが、その考えはイチローには通用しないのかもしれませんし、やはり

アスリートの引退というものは周りやメディアがほのめかすものではなく本人に決めて

もらいたいと強く思います。

ボロボロになって晩節を汚そうが、それでもヒットを打ち続けてほしい。

私は今後もイチローを応援していきます。